発酵食品には日本食を象徴する食品がたくさんあります。発酵食品を紹介することは、即ち日本文化を紹介することでもありますが、英語で説明しようとすると、戸惑ってしまうこともあるのではないでしょうか。まずは日本食に欠かせない発酵食品である味噌と納豆の成り立ちや特徴を英語で説明してみましょう。
味噌を英語で説明
味噌は大豆をすりつぶしたものを発酵させて作ります。この過程を英語で説明してみましょう。
・Miso is made from mashed soybean.
(味噌は大豆をすりつぶしたものからできています。)
では、もう少し味噌の原料を細かく英語で説明してみましょう。大豆を蒸した後、すりつぶし、米麹や麦麹を混ぜて、発酵させて作ります。
味噌には信州味噌や仙台味噌のような米味噌と九州などで食べられている麦味噌、八丁味噌のような豆味噌など、大豆に混ぜる原料が異なるので、それを意識して作り方を英語で説明してみましょう。「発酵」は英語でfermentation、「発酵する」はfermentなので次のようになります。
・After the soybeans are steamed, they are crushed and mixed with some salt, then fermented for several months with rice, barley or soybeans themselves malts.
(大豆を蒸した後、すりつぶし、塩を混ぜ、米麹あるいは麦麹や大豆自身の麹を混ぜ、何か月か発酵させたものです。)
味噌は日本食には欠かせない味噌汁の原料であることを英語で説明してみましょう。
・Miso is used for Miso soup.
(味噌汁は、味噌を使って作ります。)
味噌の栄養面についても英語で説明してみましょう。
・Miso is rich in protein and several essential amino acids.
(味噌はタンパク質や必須アミノ酸が豊富です。)
納豆を英語で説明
納豆は今や海外でも日本食を代表する発酵食品として知られています。そのため、ローマ字表記でNattoと言えば、英語でも通じます。納豆も大豆を原料とした発酵食品ですので、その作り方を英語で説明すると、次のようになります。
・Natto is made from boiled soybeans by fermentation based on Bacillus natto.
(納豆は大豆を煮て、納豆菌の力で発酵させて作ります。)
納豆はどのようなものか、その様子も英語で説明してみましょう。
・Natto has peculiar smell and slimy consistency. It is eaten with cooked rice, a little soy sauce, and sometimes with Japanese mustard.
(納豆には特殊な臭いとぬるぬるした感じがあります。納豆は、ごはんと少しのしょう油、それと時には辛子を混ぜて食べます。)
納豆は栄養豊富な食品であることも紹介したいものです。
・Natto contains not only highly nutritious, but also the enzyme called Nattokinase that is able to dissolve a blood clot.
(納豆は栄養が豊富なだけでなく、血栓を溶かす作用のある酵素、ナットウキナーゼも含んでいます。)