日本食の中には、たくさんの発酵食品があります。しょう油や味噌、納豆など外国人に多く紹介されている発酵食品もありますが、意外と紹介されていないものの中に、漬け物があります。茶の湯でも「香の物」と呼ばれ、懐石料理の締めとして出される漬け物ですが、たくあんや糠漬けを知らない外国人が多いことに驚きます。日本人と密接な関りを持つ漬け物を広く紹介できるように、英語で説明してみましょう。
日本人と漬け物の関係を英語で説明
漬け物は英語でPicklesといいます。“pickle”とは、漬け汁に漬けるという意味ですが、単にキュウリなどを酢で漬けたものをイメージする方が多いと思いますので、まずは日本には様々な漬け物があることを英語で説明してみましょう。
・There are a large variety of pickles varying from district to district, and even from home to home in Japan.
(日本には、地方や家庭によって様々な漬け物があります)
漬け物はご飯によく合い、私たちの毎日の食卓に欠かすことができないものであることも伝えたいですね。
・Pickles go well with boiled rice.
(漬け物はご飯によく合います)
・Some Japanese say that we are enough boiled rice with Miso soup and pickles to have for breakfast.
(日本人の中には、ごはんとみそ汁と漬け物があれば朝食は十分だと言う人もいます)
それぞれの漬け物を英語で説明
代表的な漬け物といえば、「たくあん」です。たくあんについて英語で説明してみましょう。たくあんの材料はダイコンです。ダイコンは、Japanese white radishもしくは、Daikonと言ってもわかってもらえることも多いようです。
・The most common pickle is ‘Takuan’; pickled Daikon in Japan.
(日本で最もよく知られているのはダイコンで作られた「たくあん」です)
たくあんは、米糠で漬けることを英語で説明してみましょう。米糠は英語でrice brainといいます。
・Takuan is fermented in salted rice bran in a barrel with a stone weight on it.
(たくあんは、塩と米糠を混ぜて樽に入れ、石の重しを乗せて発酵させて作ります)
他にもナスやキュウリ、白菜漬けなどの野菜類が各家庭で漬けられていますので、そのことも説明しましょう。ナスはegg-plant、キュウリはcucumber、白菜はChinese cabbageと英語で言います。
・Various vegetables as egg-plants, cucumbers, and Chinese cabbages are also pickled in many homes.
(多くの家庭で、ナスやキュウリ、白菜などの野菜類の漬け物も作られています)
梅干は発酵食品ではありませんが、大切な漬け物ですね。梅干も説明してみましょう。
・ ‘Ume-boshi’ is dried plum with characteristic sour flavor.
(梅干は、独特な酸味がある干した梅です)
日本の伝統的な発酵食品である漬け物を英語で説明して、世界にその魅力や良さを伝えて欲しいと思います。