発酵食品の食べ過ぎは体に悪い?

発酵食品は、健康食品としても大変魅力的で、心身ともに良い影響を与えてくれる食品の一つです。しかし、その効果を早く出したくて、大量に摂取したり、一定期間だけ急激に摂ることで、体への影響はないのでしょうか。

結論から言えば、発酵食品の極端な食べ過ぎは、極めて危険ともいえるでしょう。効果が期待できないばかりか、体調不良などを引き起こす一因にもなってしまうのです。

今回は、発酵食品の効果効能を最大限に引き出すために、発酵食品の食べ過ぎによる主な問題点と懸念される症状や病気について解説し、発酵食品の正しい摂取の仕方について説明していきます。

発酵食品の食べ過ぎがもたらす健康問題

発酵食品を過剰摂取した場合、多くの人に見られる問題は、以下の3つです。

1.塩分の過剰摂取

2.お腹の張り感

3.アレルギー症状の悪化

実は、発酵食品を過剰摂取する一つの理由として、早く効果を出したい、ということが考えられます。大量に、それも一時に摂取すれば、普通に食べるよりもより大きな効果が期待できるだろう、と考えてしまうからです。

発酵食品に含まれる成分は、健康効果が非常に高く、様々な病気の予防にもつながるものばかりです。しかし、過剰摂取した時にはどうか、という疑問を忘れがちになるのです。特に、ある健康改善目的などで、発酵食品を摂取しようとする人は、摂取の方法やそれによる効果効能に加えて、危険性などについてもよく熟知しておく必要があります。

発酵食品の食べ過ぎは塩分の過剰摂取

日本を代表する発酵食品である漬け物や発酵調味料の味噌、醤油などは、塩分濃度が高いという特徴があります。少量を適度に摂取することでは、体に対する影響は少ないと考えられますが、過剰摂取は塩分の摂り過ぎとなり、かえって体調を悪化させかねません。

塩分の摂り過ぎによって引き起こされる問題点は様々考えられます。その中でも最も注意したいのは、「血圧の上昇」です。確かに、発酵食品の効果効能の一つに「血液サラサラ効果」が期待できるとされていますが、それは、発酵食品を適度に摂取した場合に限ってのことであり、高血圧も改善される可能性が高いでしょう。しかし、発酵食品の過剰摂取は、同時に塩分も多く摂ることとなり、かえって高血圧を引き起こしやすい状態にしてしまうのです。また、アルツハイマー型認知症や胃がんのリスクを高める危険性も懸念されています。

そこで、発酵食品の摂り過ぎによる塩分過多にならないために、どのようにすることが一番適当でしょうか。

それは、第一に発酵食品ばかりに偏らず、全体的な食生活を見直し、バランスの取れた食事管理に気を配ること、そして、発酵食品を摂る時は、一つの発酵食品ばかりでなく、毎食異なる発酵食品を摂るように心がけること、さらに、適量を守り、毎日無理なく摂取し続けることで、発酵食品の最大の効果効能が期待できるのです。

腸内環境が乱れてお腹が張る

発酵食品には、高い美容効果や健康効果を期待することができます。発酵食品を摂取して、腸内の善玉菌の数を増やせば、整腸作用が活性化し、便通などの改善が進むでしょう。しかし、発酵食品を過剰に摂取すると、急激に善玉菌の数が増加してしまい、腸内が活性化し過ぎてしまうのです。その結果、腸内環境が乱れ、腸管内にガスが充満してお腹の張りが強くなります。

特に、運動不足や寝不足、偏りがちな食生活が日常茶飯事になっている人は、もともと腸内環境が悪いところへ、発酵食品を過剰に摂取した結果、腸内に急激な変化を引き起こしやすくなるわけですから、激しい腹痛を引き起こしやすくなるでしょう。

腸内環境のスムーズな改善には、毎日こつこつとバランスよく発酵食品を摂取することが一番の近道です。便通が悪かったり、免疫力が下がっていても、通常通りの適量を守った摂取を心がけることで、次第に発酵食品が持つ効果効能が発揮されてくるでしょう。

アレルギー症状の悪化

発酵食品には、アトピー性のアレルギーなど、様々なアレルギー症状を和らげる効果効能が確認されています。しかし、すでに述べたように、血行改善、腸内環境の改善と同様、発酵食品の過剰摂取はかえって症状を悪化させてしまうのです。

特に、コウジカビを用いた発酵食品を過剰に摂取することは、アレルギーの発症を早める傾向があると考えられます。それは、コウジカビの構造がアレルギーの原因物質であるカンジダ菌と類似しているからなのです。そのため、もともとアレルギーに対して強い反応が出てしまう人は、コウジカビを含む味噌や醤油、清酒や鰹節の摂取量には特に注意し、自分の体と相談しながら摂取する必要があるでしょう。

この他、乳製品に対してアレルギー反応が見られる人は、ヨーグルトやチーズなどの発酵食品には特に注意が必要です。原料となる牛乳がアレルゲンとなり、とても強く反応してしまうと考えられるため、過剰に摂取しなくても反応が出やすいのです。乳製品を用いた発酵食品の摂取は極力避け、別の発酵食品で代用するなど心がける必要があるでしょう。

まとめ

発酵食品は、基本的にはとても体に良いものです。ただし、それは適量を守っていればという条件付きです。

発酵食品を摂るときに特に気をつけたいこと

1.適量を守る

2.毎回の食事に分けてバランスよく摂る

3.一つの発酵食品だけに偏らず、複数の発酵食品を摂るようにする

4.毎日継続して摂る

5.原料自体がアレルゲンと考えられる場合には、別の発酵食品で代用する

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