甘酒には、2種類あります。
- 米麹を原料とした甘酒
- 酒粕を原料とした甘酒
今回は、発酵食品の米麹に焦点をあてて、米麹を原料とした甘酒の特徴を紹介します。
米麹を原料とした甘酒とは
甘酒は、天然の栄養ドリンクと言われるほど、今話題の飲み物です。
酒という言葉が入っていますが、アルコールの成分はありません。そのため、お酒が苦手な方でも飲むことができます。
甘酒の作り方
炊いたご飯と同量の米麹を混ぜます。10~12時間ほど、糖化・発酵させると甘酒が出来上がります。
では、早速、自家製甘酒を作ってみましょう!
甘酒の材料(甘酒900ml分)
- もち米(うるち米も可):1カップ
- 水①:650ml
- 水②:150ml
- 米麹(生):200g
甘酒作りに必要な道具
- 炊飯器
- 木べら
- 布巾
- 温度計
甘酒の基本の作り方
- もち米を研ぎ、水①を加えて炊飯器で炊く。
- もち米が炊き上がったら、水②を苦あえて、60度ぐらいになるまで冷ます。
- 2にほぐした米麹を加え、木べらでよく混ぜこむ。
- 炊飯器の蓋を開けたまま、保温モードにする。そして、上から清潔な布巾をかける。時々かき混ぜて、6~8時間ほどおく。温度は60~65度に保つようにし、下がりそうな時は炊飯モード等に切り替える。
- 完成!飲んだり、砂糖の代わりとして料理に利用したり、様々な使い道があります。
甘酒の健康効果
甘酒は、ビタミンB1、B2、B6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、アルギニン、グルタミン等のアミノ酸、ブドウ糖で出来ています。
これは、病院で使われる点滴と殆ど同じ成分であるため、よく「飲む点滴」と表現されます。
天然の栄養ドリンクである発酵甘味飲料です。
甘酒の身体への健康効果一覧
- 肌荒れの改善
- 胃腸を整える
- 貧血の予防
- 疲労回復
中国の甘酒「酒醸」
中国には、日本の甘酒によく似た「酒醸」(読み方:チューニャン)という発酵食品があります。
蒸したもち米に麹を加えて発酵させたものです。甘酒と似た味ですが、発酵によるアルコール成分が残っています。
中国では、そのまま飲んだり、白玉団子に入れてデザートに使ったりします。調味料としても使われることが多く、エビチリに豆板醤(読み方:トウバンジャン)と共に料理に入れると、コクと甘みが加わります。
甘酒の栄養
甘酒の原料、栄養成分、エネルギー量、食塩相当量を紹介します。
甘酒の主な原料
- 米麹
- 米
甘酒の主な栄養成分
- 炭水化物
- ナトリウム
- ビタミンB1、B2、B6
- 葉酸
- 食物繊維
甘酒のエネルギー(カロリー)
100gあたり81kcal
甘酒の食塩相当量
100gあたり0.2g
甘酒の味や匂いが苦手な時の飲み方
ショウガのしぼり汁を加えると、甘酒独特の味や匂いが緩和されるので、苦手な方におすすめの方法です。
また、冷え性の改善にも役立ちます。牛乳に混ぜると、味がまろやかになり、飲みやすくなります。
甘酒の保存方法
冷蔵保存にしましょう。日が経つにつれて発酵が進み、酸味が増します。
そのため、できるだけ早めに飲みましょう。