発酵食品納豆の持つ4つの強力な効能

わたしたち日本人の食生活において、長く親しまれ欠かせない存在の納豆は発酵食品を代表する栄養の宝庫です。納豆にはわたしたちのよく知る「糸引納豆」と糸は引かず塩分の含まれた「塩辛納豆」があります。両者は発酵の仕組みが違っており、糸引納豆とは大豆に納豆菌を振りかけて発酵させたもの、そして塩辛納豆は大豆に麹菌と塩を加えて発酵し、さらに乾燥させたものをさしており、寺納豆、豆豉(とうち)などがその代表格です。今回は丸大豆納豆やひき割り納豆、黒豆納豆など、わたしたちの生活により密着した糸引納豆の主な効能についてご説明していきます。納豆の主原料である大豆はもともと栄養豊富な食品ですが、これが納豆菌の発酵によってより大きな力を併せもつことになるのです。

腸内環境を整える強い力

納豆菌は熱や酸に非常に強く、口に入れると生きたまま腸まで届いています。また生きた納豆菌は繁殖力も強く、腸内で乳酸菌をどんどんと増やし、大腸菌など有毒な悪玉菌の増殖を防ぐ働きをします。そのため納豆を食べることは腸内環境を整えることへとつながり、免疫力の強化や健康維持に役立っているのです。

タンパク質・ミネラル・ビタミン群などの栄養が豊富

大豆由来の納豆にはタンパク質が大変多く含まれているので、同時にうま味成分のグルタミン酸をはじめ、ロイシン、アルギニン、アスパラギン酸、アラニン、リジンなど、多くのアミノ酸をバランスよく摂取することもできます。また大豆に含まれる亜鉛や銅、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどといったミネラルの成分が豊富で、その大豆が発酵され納豆になることで、より栄養分が吸収されやすくなると言われています。さらにビタミン群もとても多く、納豆にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ナイアシン、葉酸などが含有されています。中でも不足すると皮膚炎や食欲不振、脱毛、成長障害などの原因にもなるビタミンB2が豊富で、その含有量は煮大豆のおよそ5〜10倍とも言われるほどです。

栄養成分を消化吸収する酵素が豊富

納豆には納豆菌の作ったデンプン分解酵素やタンパク質分解酵素、脂肪分解酵素といった消化酵素が多く含まれているため、上記のような豊富な栄養成分を体内に取り入れる吸収力が非常に優れています。

ナットウキナーゼの働き

納豆に含まれる酵素の1つで、現在大変注目されているナットウキナーゼは血栓という血のかたまりを融解する力を持っています。血栓が血管をつまらせてしまうと、脳梗塞や心臓疾患を起こす原因となりますが、納豆の糸に含まれるこのナットウキナーゼという酵素は血中に吸収され、血液をサラサラにするばかりでなく、できてしまった血栓をも溶かしてしまう働きをするのです。

その他にもまだまだ納豆には多くの力が備わっています。納豆の粘りにはカルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨粗しょう症予防にも役立っていますし、食物繊維においても水溶性、不溶性ともに、食物繊維の多い食材とされるごぼうよりも多く含まれているのです。

糸引納豆は作ることが比較的容易だったこともあり、江戸時代以降、庶民の間で急速に広まっていきました。使う大豆の種類、大きさ、製法などもさることながら、その地域ごとに食べ方や好みの傾向が見られるのも、納豆がいかに日本人にとって身近な国民食であったかを物語っています。このように納豆の持つ効能とパワーは、古くから日本人の健康をがっちりと支えるバランス栄養食であり、大豆の力を最大限に引き出した発酵食品の代表格と言えるでしょう。

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