大豆由来の発酵食品味噌の主な3つの効能

発酵食品の中でも大変歴史が古く、日本を代表する発酵調味料として愛されてきた味噌は、昔から「味噌の医者殺し」と言われるほどの優れた効能を持つことで知られ、病気の予防や健康維持に重宝されてきました。味噌は大きく4種類に分けられ、材料や手法に地域性があるのも特徴の1つです。いずれも主原料は大豆で、国内の生産量の8割を占め米麹を加えて発酵させた米味噌、主に九州や中国・四国地方で生産されている麦麹を加えて発酵させた麦味噌、八丁味噌を代表とする大豆そのものを発酵させて作られる豆味噌、そして、これら3つの味噌を混ぜ合わせた調合味噌です。また大豆と麹の配合が高いものは赤味噌、配合の低いものは白味噌と呼ばれます。

さてわたしたちにとって国民食とも言える味噌汁を始め、長年にわたって日本人の健康的な食生活を支え、日本の食卓に欠かせない調味料としても大活躍してきた発酵食品の代表格の味噌ですが、どのような優れた効能があるのでしょうか。味噌の持つ多くの効能の中から、今回は主な3つについて触れていきます。

生活習慣病を予防し免疫力を上げる

味噌は乳酸菌がとても豊富に含まれており、整腸作用に優れ免疫力アップに大きな力を発揮しています。また良質なタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルといった、味噌の主原料である大豆由来の高い栄養素に、発酵食品の中の微生物による働きや酵素も加わることによって、血液をサラサラにする効果や高血糖、体脂肪の増加防止などにも大いに役立っています。また大豆は食物繊維や腸内のビフィズス菌を増やすオリゴ糖も豊富に含有しているので、大腸がん予防の効果もあり、さらにコレステロールを下げる不飽和脂肪酸やレシチンも味噌には多く含まれています。

塩分が多いイメージの味噌ですが、血圧上昇の原因となる酵素を阻止するポリペプチドという成分が含まれているため、血圧の上昇を抑制し動脈硬化予防にも期待されています。

体内細胞の酸化を防止する

味噌には発酵の過程で生み出されるメラノイジンという色素が含まれています。メラノイジンには体内に悪影響を与え、がんや動脈硬化の原因ともなる活性酸素を抑える強い抗酸化作用があり、血液、肌、粘膜など体内の細胞をサビから守る働きをしています。また大豆に含まれているビタミンEや大豆サポニンにも抗酸化作用がみとめられています。大豆サポニンは体内で増えると血栓ができやすくなる過酸化脂質を抑制するので、高血圧や血栓の予防にも期待されています。

更年期障害の緩和や骨粗しょう症を予防する

大豆由来の発酵食品である味噌には、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。この大豆イソフラボンは体内において、女性ホルモン(エストロゲン)と似たような働きをするため、更年期障害の諸症状を緩和する効果があります。特に女性ホルモンが著しく減少する閉経後は、更年期障害の症状が出やすいばかりでなく、骨粗しょう症や高脂血症などを起こしやすくなるため、味噌のような大豆由来の発酵食品を積極的に摂取することが望ましいとされています。

古くからから味噌は米や芋類を主食として来た日本人の貴重なタンパク源であると同時に、ビタミンやミネラルなどの栄養素を補給する大切な発酵食品でした。現在においても味噌の持つ大変優れたいくつもの効能は再認識され、家庭の食卓のみならず学校給食などでも積極的に取り入れられるようになりました。また味噌は健康面の効能ばかりでなく、その強い抗酸化力は食材の保存性を高めるため、衛生面でも大きな助けとなっています。

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