発酵食品酒粕に含まれる栄養成分、美容・健康効果

酒粕は粕汁や粕漬け作りに欠かせない食品です。日本酒の香りをまとった独特の風味は特徴的で、好きな人にはたまらない一品です。
酒粕は栄養豊富な食品であり、摂取することで様々な健康効果や美容効果を発揮します。

酒粕とは

酒粕とは日本酒などを漉したり絞ったりした後に残る白色の固形物のことです。
白い固形物の正体は主に、日本酒の原料である米と米麹です。日本酒はこれらをアルコール発酵させて醸造するため、残った酒粕にもアルコールが含まれます。そのため、子供や妊婦、授乳中の女性、極端にお酒に弱い人などは飲用を控えた方が良いとされています。
そのまま食べることは少なく、調味料としての役割が主です。
タンクに入れ貯蔵した酒粕は踏み込み粕や老粕(ひねかす)と呼ばれ、酒粕とは別のものとされます。踏み込み粕は酒粕に含まれる酵母や酵素の働きでさらに発酵し、酒粕よりも柔らかいです。そのため、野菜を漬けることに向いており、奈良漬けやわさび漬けの漬け床として利用されます。

酒粕に含まれる栄養成分

酒粕にはタンパク質、アミノ酸、核酸、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、αーハイドロオキシ酸、遊離リノール酸、食物繊維などの栄養成分が含まれています。

酒粕がもたらす健康効果

1.癌予防効果
酒粕にはαーハイドロオキシ酸という物質が含まれています。
αーハイドロオキシ酸には癌細胞を退治するNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させます。癌細胞は若く健康な人の体内でも1日5000個ほど生成されるとされています。NK細胞が活発であると癌細胞の増殖を防ぐことができるため癌の発病リスクが低減します。
特に大腸癌においては「日本酒を飲むことで発病リスクが低下する」とする研究結果が発表されており、酒粕にも同じような効果が期待できるとされています。

2.胎児の奇形予防
酒粕には葉酸という成分が含まれています。葉酸とはビタミンB群の一種で、赤血球やDNAを生成する働きがあります。そのため、胎児のDNA形成が行われる妊娠初期には特に必要な栄養成分とされています。
妊娠初期の葉酸摂取量が十分でないと正常なDNAが生成できず、胎児が奇形になる確率が高くなると言われています。
妊娠が分かってから葉酸を取り始めても充分間に合いますが、妊娠前から葉酸を摂取する事で胎児奇形のリスクをより低減させることができます。

3.乗り物酔い予防
酒粕にはビタミンB1、ビタミンB6が含まれています。これらには神経の機能を正常に保つ効果があり、乗り物に乗る前夜と当日の朝に摂取すると乗り物酔いを予防したり、乗り物酔いの症状を緩和したりする効果があるとされています。

酒粕がもたらす美容効果

1.肥満予防効果
酒粕にはデンプンの分解を阻害する物質が含まれています。
デンプンは唾液などに含まれるアミラーゼによりブドウ糖へと分解されないと吸収することができません。つまり、いつもと同じ食事を摂ったとしてもデンプンの吸収率が下がるため、体に脂肪が蓄積されにくいということです。

2.美肌効果
①シミ、そばかす予防
酒粕には遊離リノール酸という成分が豊富に含まれています。この遊離リノール酸にはシミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑制する効果があります。

②ニキビ予防
酒粕にはパントテン酸という成分が含まれています。パントテン酸に糖質の代謝率を上げる効果があり、脂性肌の予防に役立ちます。
ニキビは顔の毛穴が脂で詰まり、老廃物がスムーズに排出できないことで起こるため、油脂を減らすことはニキビの予防にも繋がります。

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