発酵食品甘酒の健康的な4つの効能

麹から作られる甘酒は、栄養補給のために行われる点滴とほとんど同じ成分を含んでいることから、「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い発酵食品です。甘酒の主な成分は脳の貴重な栄養源となるブドウ糖で、全体のおよそ20%を占めています。さらには、必須アミノ酸やビタミンB群、パントテン酸、葉酸、食物繊維、オリゴ糖なども豊富に含んでおり、酵素によって分解されたこれらの栄養素は、わたしたちに体調改善や病気の予防など多くの健康的な効果をもたらします。

今回は主な4つの特徴を取り上げて、甘酒の大変優れた効能をご紹介します。

生活習慣病の予防と改善

甘酒には、体内で作ることのできないビタミンB群が多く含まれています。このビタミンB群は糖の代謝や脂肪の燃焼を助ける働きをするため、高血糖やコレステロール値の改善効果が大変期待されています。また甘酒に多く含まれる食物繊維は、糖の吸収をゆるやかにして、血糖値の急上昇を防ぐことから、適量の甘酒を摂取することは糖尿病予防へとつながると言われています。甘酒の原材料である米のタンパク質が麹菌で分解される過程で生み出されるペプチドは、血圧を抑制する働きを持っています。このペプチドは高血圧の薬と似た作用をもたらせるため、高血圧予防にも役立つと注目されています。このように、甘酒に含まれる多くの栄養成分の作用によって、生活習慣病を引き起こす高血圧や高血糖を防ぐことができるのです。

疲労を回復させ体調を整える

江戸時代以降、急速に庶民の間に普及した甘酒は、当時から滋養豊富な発酵食品であり、過酷な夏の暑さを乗り切るための栄養ドリンクでもありました。これは甘酒に含まれる必須アミノ酸やビタミンに疲労を回復させる貴重な効果があるためであり、ブドウ糖がわたしたちの日々の活動のエネルギー源として働いているためです。病院に行くほどではないけれど「体調がすっきりしない」「体が重い」などといった体調不良や夏バテ、体調を崩しやすい季節の変わり目に、特に甘酒の疲労回復効果を実感できるのは、江戸時代から受け継がれた日本人の知恵かもしれません。

腸内環境を整え免疫力を高める

甘酒には食物繊維も多く含まれています。食物繊維には腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増殖させる働きとともに、便のかさを増やし、スムーズな排便を促す効果があります。便秘を解消し腸内の有害な物質をどんどん排出することによって、免疫細胞の集まる腸内の環境は改善し、さらには免疫細胞を活性化させることへとつながっていき、風邪やインフルエンザ、ノロウィルスなどの感染症にかかりにくい体を作ることとなります。

大腸がん予防とリスクの低減

甘酒に含まれている食物繊維が腸内で分解されると、短鎖脂肪酸(酪酸)になります。この短鎖脂肪酸には腸内を弱酸性にして、悪玉菌の増殖の抑制、大腸粘膜のエネルギー源として蠕動運動を促進、腸管の活動を助けバリア機能を高めるといった働きをします。また食物繊維にも排便時に発がん物質などを吸着して体外へと排出する作用があり、大腸がんのリスクをさらに低減することへとつながります。

その他にも、甘酒には健康的に生きるための多くの効能があるのでは期待が寄せられていて、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状、うつ病やパニック症、アルツハイマー型認知症の改善、PMS(月経前症候群)の軽減など、さまざまな報告がなされています。このように、甘酒は健康のための多くの効能、たくさんの可能性を持つ発酵食品なのです。

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