
キムチはそのまま食べても炒め物にしてもおいしく、今では日本の食卓にも漬物のひとつとして定番となっています。ここ数年発酵食品が注目されていますが、キムチも発酵食品のひとつで様々な健康効果が期待されています。ただ食べているだけではもったいない!ということで、今回は発酵食品キムチの4つの健康効果と、キムチの健康効果を最大限に取り入れるポイントを紹介します。
目次
キムチを食べて便秘解消
キムチには乳酸菌がたっぷりと含まれています。乳酸菌というとヨーグルトなどの乳製品を想像する人が多いですが、キムチにはヨーグルトの100倍の乳酸菌が含まれているとも言われています。しかもキムチの乳酸菌は植物性乳酸菌という種類で、胃酸などでやられることなく生きて腸まで届きやすい性質があります。腸内に届いた乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、便秘解消に役立ちます。
キムチには免疫力アップも期待できる
免疫細胞のほとんどが腸内に存在しています。キムチには腸内環境を整える働きがあると紹介しましたが、腸内環境が良くなると綿英気細胞が増え風邪をひきにくくなります。また、抗菌作用や抵抗力を高めたり代謝を上げて体を温める働きもあり、免疫力アップのサポートをします。
トウガラシとニンニクが疲労回復効果に期待
キムチは野菜をトウガラシとニンニクと塩で作った液につけて発酵させる漬物です。トウガラシには発汗作用があり、ニンニクにはビタミンB1の吸収を促し糖をエネルギーに変えやすくする働きがあります。血液がスムーズに流れ、エネルギー変換がスムーズに行われることで、疲れにくい体作りに役立ちます。
ダイエット効果も期待
キムチを含め、発酵食品の多くにはダイエット効果も期待されています。特にキムチにはトウガラシのカプサイシンが含まれ、発汗作用や血流促進などダイエットに効果的な要素がたくさんあります。発酵が進み乳酸菌と入れ替わるように酢酸菌の活動が活発になることで、体温上昇効果が期待されダイエット効率をアップさせます。
キムチの健康効果を得る3つのポイント
キムチにはたくさんの健康効果が期待できることが分かったところで、その健康効果を最大限に取り入れるための3つのポイントを紹介します。
本物を選ぶ
一つ目のポイントは、きちんと発酵して作られたキムチを選ぶということです。スーパーなどで流通しているキムチは、砂糖やアミノ酸などの調味料、防腐剤などが添加されているものが多いです。これは日本人の口に合うようにするためや、腐敗を防ぐためです。本場のキムチは塩とトウガラシとニンニクを中心に、エビや魚の塩辛などをプラスして発酵させます。発酵菌のパワーを十分に得るなら、『本物』のキムチを選ぶことが大切です。
加熱せずに食べる
発酵菌のほとんどは熱に弱い性質を持っています。50度を超えると動きが鈍くなり、65度でほとんどの発酵菌が死滅します。キムチを食べるときは加熱せずに食べるようにしましょう。常温に戻したキムチを少しかきまぜで空気と触れさせることで、発酵菌の動きを活発にすることができます。
ほかの食材と合わせて食べる
キムチはいろいろな食材との相性がいいことも魅力です。豆腐やオクラ、キュウリなどと合わせて食べることで、ほかの食材の栄養を取り入れることができます。栄養バランスを取ることも大切です。