発酵食品キムチの4の効能

キムチは朝鮮半島を代表する漬け物です。日本でキムチが広まったのは、戦後になってからと歴史は浅いですが、日本人の肉食が増えるとともにキムチの消費量は増え、1982年からの20年間で10倍の36万トンに及ぶようになったといいます。

キムチが作られた始まりは、新鮮な野菜が食べられない冬に備えて作られた保存食でしたが、キムチは保存食として美味しいだけでなく、近年ではキムチが健康に及ぼす様々な効能が明らかになってきました。

キムチの乳酸発酵食品として腸にもたらす効能

キムチはヨーグルトなどと同じく、多くの乳酸菌を含む発酵食品です。乳酸菌は腸内で悪玉菌を減らし、腸内環境を整え、その結果体に免疫力が高まり病気に強い体になります。また、乳酸菌は胃がんや慢性胃炎の原因になるピロリ菌を抑える効能もあります。

キムチの乳酸菌は野菜についていた乳酸菌が野菜の汁や塩辛によって増えた植物性乳酸菌なので、ヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌よりも強く、生きたまま腸に届きやすいといいます。特に発酵や熟成が充分なキムチほど乳酸菌の数は多く、1グラムのキムチに億単位の乳酸菌が含まれているといいます。このように、キムチに含まれる乳酸菌の効能は非常に高いのです。

キムチの脳に及ぼす効能

キムチは乳酸菌を多く含む発酵食品ですが、その中には、GABA(γ‐アミノ酪酸)と呼ばれるアミノ酸の一種を作ることができる乳酸菌も含んでいます。GABAは哺乳類の脳内や脊髄に存在する成分の一つで、脳内の血流を良くして酸素供給量を増やし、脳内の代謝機能を高める働きがあり、そのため興奮を鎮めたり、リラックス状態をもたらしたりする効能があります。すなわち、GABAを含むキムチは、ストレスがたまりやすい私たち現代人にとって、ストレスを軽減してくれるといううれしい効能を持つ発酵食品なのです。

キムチのニンニクの効能

キムチの材料の一つにニンニクがありますが、そもそもこのニンニクには健康効果の高い食品ですが、さらにキムチの中の各成分がニンニクの成分と結びつくことで、さらに大きな効能が生まれます。

ニンニクにはビタミンB1が含まれていますが、このビタミンB1は糖からエネルギーを作りだす働きに必要です。キムチの発酵が進むとビタミンAやビタミンCは少なくなってしまいますが、それまで野菜が持っていなかったビタミンB1やB2、B12、ナイアシンなどのエネルギーを作りだすときに必要なビタミンが作られます。

特に発酵によって作られたビタミンB1は、ニンニクに含まれているビタミンB1といっしょに、ニンニクの殺菌成分のアリシンと結合し、アリチアミンという物質になります。これはビタミンB1よりも吸収率が良く、筋肉疲労や神経痛をやわらげ、体力増進の効能があります。

また、ニンニクに含まれるスコルジニンには、疲労回復や滋養強壮、食欲増進などの効能があります。キムチに含まれるニンニクは、より大きな健康効果をもたらすのです。

キムチのトウガラシの効能

キムチの辛さ秘密、トウガラシにも大きな効能があります。トウガラシの辛み成分のカプサイシンは血液の流れを良くし体を温め、胃腸を刺激して消化液を出し、消化吸収に役立ちます。さらに、辛味による刺激には、鎮静効果と満足感を得ることができるエンドルフィン効果をもたらすことも知られています。

カプサイシンには脂肪を燃焼させ、肥満を防止する効果もあります。キムチはダイエットの効果も期待できる発酵食品なのです。

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