発酵食品の合わせ技で広がる甘酒の魅力

甘酒

麹で作った甘酒は、発酵過程で生まれた自然の甘みを持っているので、そのままを飲んで味わうだけでとても美味しいものです。けれども、甘酒を他の発酵食品と合わせて用いれば、新たな美味しさが生まれるだけでなく、料理のかくし味として使えるなど甘酒の活用の幅も広がり、更なる健康効果も期待できます。そんなすぐれた発酵食品甘酒の秘密に迫ってみましょう。

甘酒とヨーグルト

ヨーグルトはビフィズス菌などの乳酸菌を多く含む発酵食品で、腸内環境を整えるのに効果的な発酵食品です。そして麹で作った甘酒には、ブドウ糖が多く含まれ、疲労回復や脳細胞の活性に効果的なことが知られています。実は、甘酒に含まれる糖はブドウ糖だけではなく、オリゴ糖が多く含まれているのをご存知でしょうか。

オリゴ糖はビフィズス菌を増やす働きがあるといいます。ビフィズス菌の多くは、腸に届く前に胃酸によって死滅してしまうことが多いのですが、オリゴ糖の働きによって体内で増殖すれば、より多くのビフィズス菌が腸まで届くのです。

したがって、甘酒だけを飲み物として味わうのも良いのですが、ヨーグルトを組み合わせて飲めば、整腸ドリンクとして最高の飲み物になります。しょうが汁で風味を漬けたり、フルーツを組み合わせたりすれば、さらに美味しく飲みやすい飲み物になるでしょう。

甘酒としょう油

多くのドレッシングやしょう油だれなどが市販されていますが、しょう油に麹で作った甘酒を加えれば、簡単に美味しいしょう油だれが出来上がります。しょう油に甘酒の旨味が加わって美味しいだけでなく、減塩効果も期待できます。

甘酒としょう油の割合は、大体甘酒1に対してしょう油1/2~1ですが、甘酒の味によって変わってきますので味見をして調節してください。

甘酒しょう油は濃厚な味わいですので、葉物のおひたしをあえたり、蒸したイモ類などのたれとして使ったり、削り節や練りゴマを混ぜて釜揚げうどんのつけだれにしたりといろいろ使えるので便利です。

甘酒と味噌

普通、甘味噌を作るときは、味噌にみりん、砂糖などを加えて加熱して練るなどと手間がかかりますが、麹で作った甘酒には甘みだけでなくコクや旨味があるので、味噌と甘酒を混ぜるだけで簡単に甘味噌ができます。

味噌は必須アミノ酸を多く含み、日本人に不足しがちなビタミンやミネラル類が豊富な食品です。このように栄養価の高い味噌と甘酒の甘みを使った甘味噌はスーパー調味料です。味噌と甘酒の割合は、味噌1に対して甘酒1が基本ですが、好みによって加減してください。甘酒で作った甘味噌は、肉や魚の漬け床として最適です。甘酒の麹菌によって作られた酵素、プロテアーゼによりタンパク質がアミノ酸に分解されるので旨味が増します。また、脂肪を分解する酵素のリパーゼの働きによって肉質が柔らかくなります。

甘酒で作った甘味噌は、野菜にそのまま付けて食べても美味しいですし、焼きおにぎりに付けて香ばしく焼いても美味しい万能調味料です。甘酒で作った甘味噌に、練りゴマやゴマ油などの調味料を加えれば、アレンジはさらに広がります。甘味噌に豆板醤を加えればコチジャン風になりますし、ラー油、酢を加えれば棒棒鶏のたれ風になります。

甘酒は健康に良い飲み物であるだけでなく、料理の隠し味としても最高の調味料でもあるのです。

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