発酵食品の効能を期待するなら甘酒が魅力的

発酵食品には、人間にとって有益なさまざまな効能があります。食品の保存性を高め、食品中の美味しさを引き出し、ダイエットや健康に良い発酵食品ですが、いろいろな発酵食品がある中でも、麹で作った甘酒の効能は一番と言っても言い過ぎではないかもしれません。この甘酒の発酵食品としての魅力は、どんな点にあるのでしょうか。

甘酒の疲労回復に対する効能

スーパーマーケットやドラックストアの店先には、多くの栄養ドリンクが並んでいます。夏バテ防止や仕事の疲れをとるために、手軽な栄養ドリンクを頻繁に飲む人も多いのではないでしょうか。

甘酒は寒い季節の飲み物というイメージがありますが、実は俳句では夏の季語として使われているのをご存知でしょうか。江戸時代、麹で作った甘酒は、夏バテ対策の栄養ドリンクとして人々に飲用されていました。江戸時代の人々は、経験として甘酒の疲労回復に対する効能を知っていたのでしょう。

体内に取り込まれたデンプンは、消化酵素の働きでブドウ糖に変化して初めて脳細胞や筋肉を働かせるためのエネルギー源として利用できるようになります。甘酒には、麹菌の働きにより米のデンプンから発酵により生成したブドウ糖が多く含まれています。

ごはんを食べてデンプンを摂取した場合は、消化によってデンプンからブドウ糖を作る手間がありますが、甘酒を飲めば、消化に余分なエネルギーを使うことなく、すぐに必要なエネルギーを取り出すことができます。このように、甘酒は非常にエネルギー効率が良いので、疲れた体に無理なく栄養補給ができるという効能があるのです。

甘酒の腸内環境改善に対する効能

甘酒は麹菌だけでなく、植物性乳酸菌が多い発酵食品です。乳酸菌は腸の調子を整えるのに有効な微生物だということが知られていますが、ヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌よりも甘酒の植物性乳酸菌の方が、より日本人の体に馴染むと言われています。

さらに、甘酒にはオリゴ糖が多く含まれています。オリゴ糖は、乳酸菌の増殖に不可欠な糖です。多くの乳酸菌が体内に取り込まれると、胃酸により死滅してしまいますが、オリゴ糖が多くあれば、体内で腸に有効なビフィズス菌など善玉菌を増やすことができます。おまけに、甘酒に含まれる植物性乳酸菌は、動物性乳酸菌よりも強く、生きたまま腸に届きやすいと言われています。

有用な微生物が多く腸内で増えれば、腸内環境が改善し、便秘の解消はもちろん、老廃物を体外に排出することでアレルギーの改善や大腸がんの予防、免疫力の向上などの効能も期待できます。

腸内環境が整うということは、ダイエットや美肌にも効果的です。甘酒の腸内環境改善による効能は数え上げればきりがないほど多いかもしれません。

生きた発酵食品・甘酒の効能

甘酒に含まれるブドウ糖や乳酸菌による効能は、とても良いものですが、それ以上に甘酒は生きている発酵食品であるということを忘れてはいけないでしょう。麹菌は数ある微生物の中でも強い生き物です。また、甘酒に含まれる植物性乳酸菌は、動物性乳酸菌よりも過酷な環境でも生き抜く強さを持っています。

発酵食品を摂取するということは、この強い微生物の生命力を体内に取り込むことでもあります。元気な微生物を多く含む甘酒を飲むということは、生命のパワーを取り込むという効能があるということを忘れてはいけないのではないでしょうか。

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