発酵食品甘酒に含まれる栄養成分、美容・健康効果

甘酒

甘酒には米を米麹で発酵させたものと、酒粕に砂糖を加えて作るものがあります。別名「飲む点滴」と呼ばれているほど栄養豊富な甘酒は前者の米麹で発酵させたものです。
米麹で発酵させたものは、甘酒という名前ですがアルコール分は含まれておらず、子供でも妊婦でも安心して飲むことができます。

甘酒とは

甘酒とは米を固めの粥状に炊き、60℃ほどに冷ましたものに米麹を混ぜて発酵させた甘い飲料のことです。60℃に保温すれば、10時間~12時間程度で甘酒が完成するため一夜酒(ひとよざけ)と呼ばれることもあります。
好みによりすりおろした生姜を加えて飲む人もいます。
酒粕を原料とする甘酒もありますが、こちらはアルコール分が含まれているため子供や妊婦は飲用を控える方がいいとされています。また、砂糖を使用する分、米麹を使った甘酒よりもカロリーが高いです。
中国にも酒醸(ちうにゃん)という甘酒と似たような飲料が存在しますが、もち米を酒薬(ちうやお)という発酵物質で糖化させたもので厳密に言えば違う食品です。麹を使った発酵食品は日本独特のもので、甘酒も日本発祥のものです。
一般庶民が砂糖をまだあまり手に入れることができなかった江戸時代では、甘酒の甘みは珍重されとても人気の飲料でした。

甘酒に含まれる栄養成分

甘酒に含まれる栄養成分はブドウ糖、ビタミンB群、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸、ペプチド、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ペクチナーゼなどが豊富に含まれています。

甘酒がもたらす健康効果

1.夏バテ、風邪症状の緩和
甘酒にはブドウ糖が豊富に含まれています。
ブドウ糖とは、糖を体が吸収できるように分解したもので筋肉や脳のエネルギーとなります。
夏バテや風邪で胃腸の働きが弱まっていると糖の分解が効率よくできにくくなっていますが、ブドウ糖であればすぐに吸収できる状態となっているため体の回復に役立ちます。
また、麹には一緒に摂った栄養成分の消化吸収を促進する働きがあるため、ブドウ糖以外の栄養成分の吸収率も上がります。食欲が落ちている時でも甘酒を飲むと栄養を効率よく摂取できるため、病気が治りやすくなります。

2.便秘解消効果
甘酒には食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれています。
食物繊維は腸に届くと、膨らんで腸壁を刺激して排便を促す蠕動運動を起こしたり、便を柔らかくして排出しやすくしたりする効果があります。
オリゴ糖は腸内の善玉菌の餌となり腸内環境を整える効果があります。善玉菌は蠕動運動を促す役割も担っているため、善玉菌の数が多いと食物繊維が不足している時でも便秘になりにくいとされています。

3.高血圧予防
高血圧とは血管が狭まったり、血管が硬くなったりしているために心臓から血液を送り出す時の圧力が通常より高い状態のことです。高血圧が続くと糖尿病や脳出血などの病気になるリスクが高まります。
甘酒にはペプチドという成分が含まれています。ペプチドには血管の硬化を予防したり、弾力性を取り戻したりする作用があります。高血圧を予防するということは、それにより引き起こる他の病気の予防にも繋がります。

甘酒がもたらす美容効果

1.美肌効果
甘酒にはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群は様々なビタミンの総称のことで、それぞれ役割を持っています。
ビタミンB群がもつ美肌効果は血行を良くし顔色を良くする、老廃物を排出して肌荒れを予防する、目の下のくまを消す、シミ予防をする、くすみの改善など多岐に渡ります。
 
2.ダイエット効果
ブドウ糖には血糖値を上昇させる効果があるため、少量摂取しただけでも満腹感を得ることができます。
また、イライラを抑える効果があるGABAという成分も含まれているためダイエットによるストレスも緩和されます。
米麹で作られた甘酒は砂糖を使用していないため、糖分の摂取を控える必要のあるダイエット中でも安心して飲むことができます。

3.母乳の出を良くする
母乳の成分は主に炭水化物、タンパク質、脂質であり、特に炭水化物は母乳には欠かせない栄養成分です。
甘酒の原料は米と米麹であるため炭水化物が豊富に含まれています。そのため、昔から母乳を出すためには米をしっかりと食べる必要があると言われてきました。
しかし、産後疲れや、育児への不安、ストレスなどから食欲がなくなる人も少なくありません。
甘酒であれば米よりも摂取しやすく、かつ吸収率が高いため母乳の生成に役立ちます。

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