発酵食品ヨーグルトの日本での歴史、起源

ヨーグルトは体にいい食品として世界中で食べられています。ヨーグルトの歴史はとても古く、ヨーロッパの国々では日本よりも古くから親しまれていました。
現代では健康食品として愛されているヨーグルトですが、冷蔵、冷凍技術が発達していなかった昔は保存食としての役割の方が大きかったとされています。

ヨーグルトの起源

ヨーグルトの発祥は紀元前3000年頃のブルガリアだとされています。
当時、動物から搾乳した生乳はヤギなどの皮で作った袋に入れて持ち運んでいました。袋の中で自然発生したバクテリアが生乳を発酵させ、ヨーグルトの原型ができたとされています。当時のヨーグルトは現在のような塊ではなく、液状の飲み物だったと考えられています。
成乳が通常より長持ちするため、古代人たちはこれを生乳の保存方法として取り入れ、世界中に広まっていきました。
ヨーグルトの語源は古代トルコの「ユーグルト」ではないかと言われています。ユーグルトとは現地の言葉で「乳から作った酸っぱい発酵食品」を意味します。

ヨーグルトの世界での広まり

古代ブルガリアで発祥したヨーグルトはブルガリア周辺を中心に急速に広まっていきました。主に牛、ヤギ、羊、ラクダなどの動物を家畜として飼っていた民族の間で生乳の保存方法として重宝されていました。
ヨーグルトはそれぞれの民族の中で独自の発展を遂げ、特にインドやロシア、モンゴル、デンマークなどでは人々の暮らしにヨーグルトが深く根付いていました。
古代の人々はヨーグルトを薬として使ったり、軍旗にふりかけて戦場での勝利祈願用品として使ったりしていたという記録があります。
インドでは釈迦もヨーグルトを飲んでいたと伝えられており、とてもありがたい飲み物とされていました。
1908年にロシアのメチニコフが「ヨーグルトによる長寿説」を発表したことをきっかけにヨーグルトは世界的に有名な食べ物になりました。

ヨーグルトの日本での歴史

ヨーグルトが日本に伝わったのは飛鳥時代のことです。当時のヨーグルトはとても貴重なものであったため、貴族のみが知る食品で庶民はヨーグルトの存在すら知りませんでした。貴族でも滅多に口にできる食品ではなく、薬として扱われていました。
庶民の間でもヨーグルトが知られるようになったのは酪農が盛んになり生乳の取り扱うことができるようになった室町時代以降です。しかし、戦国時代以降は武士台頭の時代になり生乳を利用した食文化はあまり根付きませんでした。
日本でのヨーグルトの歴史は、明治の文明開化頃より本格的に始まります。
開国を迎えた明治時代以降、海外から乳牛が輸入され牛乳の販売が始まりました。牛乳が庶民の間で広まる中、売れ残った牛乳の販売方法として牛乳を発酵させた「凝乳」が作られます。これが日本で初めて作られたヨーグルトです。
大正時代になると凝乳ではなくヨーグルトという名称も使われ始めましたが、当時は病人食として扱われる程度で一般的な食品ではありませんでした。
ヨーグルトが本格的に広まり始めたのは、戦後の1950年以降になってからです。プレーンヨーグルトは「酸っぱくて食べにくい」という消費者の声に応え、砂糖や果物などで甘みを加えたヨーグルトが販売され始めたことにより徐々に日本人の間で定着していきました。

昔のヨーグルトと現代のヨーグルトの違い

昔は自然発生したバクテリアにより成乳が発酵し、ヨーグルトができていました。現在は牛乳に乳酸菌を加えて発酵させてヨーグルトを作ります。
ヨーグルトが固形になる理由は、酸性のもの(乳酸菌)が加えられることにより牛乳に含まれるタンパク質が凝固するためです。
バクテリアはそのほとんどが酸性ではありません。ですから、昔のヨーグルトは液状であり、現在のヨーグルトは固形であるという違いがあります。

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