発酵食品チーズが虫歯予防に効果的と言われている理由

虫歯予防効果がある食品と言えばキシリトールガムを思い浮かべる方が多いです。しかし、スーパーやコンビニなどで売られているキシリトールガムには糖分が含まれているものも多いため、あまり虫歯予防の効果はないとされています。ガムで虫歯予防をするのであれば歯科医院や通販などでキシリトール100%のガムを買う必要があるのですが、このガムはなかなか高価です。
チーズは手軽に安価で手に入るものですが、実は虫歯予防効果がある食品です。正しく摂取すれば、虫歯のリスクを低減できる可能性があります。

虫歯とは

虫歯とは口の中の細菌が作り出した酸により歯が溶ける病気のことです。
初期の虫歯は見た目の変化や自覚症状はありませんが、虫歯が進行すると冷たいものがしみたり、痛みが出たり、歯に穴が開いたりします。
口腔内環境が虫歯の原因となる細菌が増えやすい状態の時や、細菌の栄養となる糖分を頻繁に摂取している時などは虫歯になる確率が高くなります。

虫歯になる理由

口内には口腔内常在菌と呼ばれる細菌が多数存在しています。口腔内常在菌の中には歯や口腔環境に良い働きをするものもありますが、虫歯の原因となる菌も存在します。それがミュータンス菌という菌です。ミュータンス菌とは所謂、虫歯菌と言われる菌です。
ミュータンス菌は食物や飲み物に含まれる糖分を餌として増殖をします。その時、プラーク(歯垢)と呼ばれる粘着性のある物質を作って歯の表面に付着します。それと同時に、ミュータンス菌は酸を作り出します。酸の作用により、プラークが付着した歯の表面からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出します。この現象を脱灰(だっかい)といいます。
唾液には酸を中和する役割があり、食後しばらくすると脱灰はおさまります。そして、唾液中に溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンが歯に戻る再石灰化(さいせっかいか)が起こります。
日々、飲食をする中で口腔内では脱灰と再石灰化が繰り返し行われています。菓子類や糖分を含む飲料を長時間にわたり少しずつ摂取していると脱灰の状態が長くなり、歯の表面側溶けたり穴が開いたりして虫歯になります。
初期虫歯での自覚症状はあまりありません。虫歯が進行していくと冷たいものがしみる、甘いものがしみる、デンタルフロスが引っかかりやすくなる、食べ物が詰まりやすくなる、食べ物を食べていない時も痛みを感じる等の症状が出てきます。

チーズが虫歯予防になる理由

虫歯の原因はミュータンス菌が作り出す酸が歯を溶かすことです。
チーズに含まれるミネラルには虫歯の原因である酸の増殖を止める作用があるため、虫歯予防効果が期待できるとされています。
また、チーズには再石灰化を促す働きを持っていることも分かっています。チーズを食べた後の唾液とそうでない唾液を比べると、チーズを食べた唾液では再石灰化率が63~75%であったのに対し、チーズを食べていない唾液では再石灰化率が64~68%だったという結果が出ました。再石灰化率が75%であれば、初期虫歯が回復する可能性がある数値です。

虫歯予防になるチーズの食べ方

虫歯予防に効果的なチーズの食べ方は、食後にハードタイプのチーズを2、3口食べることです。
ポイントはチーズをよく噛んでゆっくりと食べることです。よく噛むと唾液の分泌量が増えるため、より早く口腔内の酸を中和することができます。さらに、チーズが口腔内にとどまる時間が長くなるため、チーズに含まれるカルシウムやリン等のミネラル成分が再石灰化を促しやすくなります。
チーズの種類はなんでも構いませんが、歯ごたえのあるハードタイプのチーズがお勧めです。硬いチーズであれば自然と咀嚼回数が増えるためです。
妊娠中は口腔内バランスが崩れやすく虫歯になりやすい時期なので、妊婦にもチーズでの虫歯予防がお勧めですが、妊婦はナチュラルチーズではなくプロセスチーズを選ぶ必要があります。ナチュラルチーズは加熱処理をされていないものが多く、感染症や食中毒を起こす可能性があります。プロセスチーズはナチュラルチーズを加熱して作ったものなので、胎児に影響を与えにくいです。

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